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読書の秋

 投稿者:ながや  投稿日:2019年10月15日(火)07時48分13秒
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  養老孟司先生の本の面白さは、どれも「つかみ」がちゃんとあること。しかもそれは
生きて過ごしていれば、誰にだってそう至れるはずの結論や思索のはずなのに!って
思えることを、実に淡々と吐露される颯爽とした感じが、気取ってなくてよいのです。
芥川先生の「侏儒の言葉」の残り一里の才覚なのでしょう。まねできんよねえ。

先生の「庭は手入れをするもんだ」を読んでいて「死」は自分のものではなく、
2人称の「相手」があってこそ認知でき、価値がわかるといった文章に震えました。
おっしゃる通りです。フランクルの引用の解説に「縁」の概念で例えて、さささっと
説明をすませてしまう簡潔さも素敵ですし、日本語の利便性の良さや単語の準備の良さも
心強く思いました。言葉は使いようですね。

でも一番染み入るのは、養老先生は知識や教養よりも、「鍛錬」に精を出してる感じが
語感の後ろにちらちら見え隠れするのです。虫取りの例えで愉快そうに書いてますが、
「動いておけよ。知るのは後で足りる」って言われてる気になります。
語彙も凝ってなくて読みやすくてついつい。
併読で「夜回り猫」。イラストの品の良さが抜群に胸をつかみます。筋もGOOD!
 
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